海の日直前、つまりそろそろ海水浴のシーズンということで、海つながりで北大函館キャンパスにあります、水産科学館を紹介致します。
まず、函館キャンパスについて説明します。
北大水産学部の学生は、1,2年生の間は他学部同様札幌キャンパスにて勉強します。しかし、3年生からは津軽海峡を臨む函館キャンパスに移行し、本格的に水産っぽい勉強をしていくのです。他の学部の学生がいないため、水産色一色の大学生活となります。
この函館キャンパスには、札幌キャンパスの総合博物館の分館として水産科学館という施設があります。その名の通り、水産関係の展示物が所狭しと(本当に狭い)並べられており、マニア心をくすぐられる様相となっております。
では、そんな展示物の一部を写真とともに御紹介します。
これは「ラブカ」と呼ばれる、深い海にすむサメの一種です。
原始的なサメの特徴が残しており、他のサメとは一味違う。
この歯並び、たまりませんねっ!!
こちらはビワアンコウ。皆さんがアンコウと聞いて思い浮かべるのは、このようなアンコウでしょうか。それとも、鍋にすると美味しいほうのアンコウでしょうか。
このアンコウのお腹についている小さなヒレみたいなものは、なんと同種のオス!メスはこの標本のように大きく成長するのですが、オスは小魚なんです。
ちっちゃなオスは大きなメスを見つけるとその身体に食らいつき、寄生し、そして同化してしまう!!メスのヒモとなったオスは、メスの体から栄養をもらって生きていくのです。
異性と出会うチャンスの少ない深海では、見つけた異性を逃してはいけない・・・。これが深海の婚活なのでしょうか。
ここに並ぶ無数の釣り針。
これ、全部、タイ釣りの針なんです。
海は広いですが、その環境は場所によってまちまちです。
同じ魚種でも、地域が違えば生態も変わることがままあります。
そのため、魚の釣り方にも地域差が生じる。
詳しいことは自分わからないんですが、まぁ、多分そういうことなんでしょう。
これは螺鈿(らでん)細工。
貝殻の内側のキラキラツヤツヤした部分を加工して、このような綺麗な細工を施しています。
いい仕事してますね~。
こちらは北海道近辺の海で採れる、「ガゴメ」というコンブの仲間。
「フコイダン」というネバネバ成分を多く含み、健康にいいらしいです。
函館では、このガゴメを特産として地域産業を振興する試みがなされています。..
こ、このバカでかい頭骨は・・・・・!?
このほかにも、様々な展示品があるのですが、全ては紹介し切れないほどです。
施設自体は小さいですが、北大水産学部の長い歴史が凝縮された、珠玉の資料が揃っております。
皆さん、夏は是非とも函館へ!
文責:水産学部3年 中原隆史
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