2012年12月2日

Mouseionから飛び出して?

お久しぶりです!2年の太田です。私は先日Mouseionでの活動をきっかけにクラブ外で活動させていただく機会がありましたので、今回はそのことについて報告させていただきます。わりと個人的な(?)内容になってしまうかもしれませんがご了承ください。


●講義での解説
私は北海道大学の全学教育科目「大学博物館講座-北大自然史研究の系譜」という講義を受講しています。これは北大でこれまで行われてきた自然史研究の歴史や研究者について学ぶことで、自身の進路決定に役立てたり、北大で受け継がれてきた精神について考えるという講義で、様々な分野の講師の方々が自身の専門分野について講義をするというオムニバス形式で行われています。
その中で総合博物館資料部研究員・理学部名誉教授の加藤誠さんから古生物学・鉱物学の歴史についてお話していただく回が3回ほどありました。私もMouseionで総合博物館の古生物について展示解説させていただいていて、加藤さんの講義の内容がとても興味深く、また楽しみでした。初回の講義が終わった後、加藤さんにご挨拶してそういった旨をお伝えしたところ、「展示解説をしているんだったら、もしよかったら講義でも解説してみませんか?」と声をかけていただきました。そういった経緯で、加藤さんが担当された3回の講義の最終回で、デスモスチルスについての解説をさせていただきました。


普段の展示解説では私よりも年上・年下の方に解説することがわりと多く、今回のように大勢の同年代の方に向けて解説するという経験があまりなかったので、とても新鮮に感じました。また、これも展示解説と同じですが、どのように説明すれば興味をもってもらえるのか、理解してもらえるのかということについて、改めて考えるきっかけになりました。5分ほどの短い解説でしたが、とても良い経験ができたと思います。


●平成遠友夜学校での講義
北大の北18条門の近く、モデルバーンの隣にある遠友学舎という建物で、毎週火曜日の18:30から「平成遠友夜学校」が開講されていることをご存じでしょうか?かつて札幌農学校(今の北大の前身となった学校です)の教授だった新渡戸稲造は、貧しさや日中の労働など様々な理由で学校に通えない若者たちのために男女共学・無料の夜学校「遠友夜学校」を開設しました。この遠友夜学校の精神を受け継いだ平成遠友夜学校は、北大の学生・教員が「講師」として市民の方々に自身の研究分野や興味のあることなどについて発表・紹介する学びの場・交流の場なのです。
私も11月13日に講師として参加し、「博物館訪問記~恐竜展に行ってきました~」というタイトルの講演をさせていただきました。講義の内容は、以前このブログに投稿した「恐竜展に行ってきました。」(2012年9月22日)という記事の内容を更にボリュームアップしたものになります。


先ほど紹介した解説とはまた違い、1時間程の講義の内容を全て自分で考え、準備するというのはかなり大変でしたが、生徒のみなさんが真剣に、また楽しそうに講義を聴いてくださっている様子が伝わってきたので、とても嬉しかったです!講義後にお茶を飲みながら生徒のみなさんといろいろなお話ができたのも新鮮でした。もし平成遠友夜学校に興味をもっていただけたなら、ぜひ一度生徒として、あるいは講師として参加してみてください!


私自身、Mouseionでの活動がもとになってこのような様々な体験ができるなんて想像もしていませんでしたが、それだけにとても嬉しく思います。これもひとえに、こういったきっかけを与えていただいた加藤さんや遠友夜学校の運営スタッフのみなさん、そしてMouseionのメンバーやその活動を支えてくれるみなさんのおかげだとヒシヒシと感じます。これからもがんばって活動していきますので、よろしくお願いします!


(担当:太田)

2012年10月7日

2012年10月6日(土)ホームカミングデー


どうも。ご無沙汰してました。
夏休み期間はメンバーの帰省などもあり、活動を休止していましたが、2学期も始まり、またMouseionとしての活動が始まりました。

そして、2学期始まって初の展示解説が昨日行われました!

昨日はホームカミングデーという、北大を卒業された同窓生の方々が、母校に集い親睦を深めることで、同窓生相互の発展と連帯強化につなげようという、北大初の企画がありました。

その企画において我々Mouseionも、OB、OGの皆様に解説を聞いて頂きました。皆さん、代は多少下るといえども、後輩の解説ということで温かく見守ってくださいました。

その様子をいくつかご紹介します!

札幌農学校時代の外国人教師について解説する川原君(薬・2年)
なんと薬学部の1期生の方も聞きに来てくださいました!





3Fのアイランドアークの展示室にて古生物について解説する太田君(理・2年)
恐竜の展示ということもあり、親子連れの方も訪れ、小さな子も熱心に聞き入ってくれました。





生物の普遍性と多様性を渦鞭毛藻を中心に解説する小向さん(農・2年)
文字が多く、複雑な展示を分かりやすく解説してくれました。
 


魚類の生態と進化について解説する中原君(水・2年)
解説後も色々な質問が出ており、皆さん興味深げに展示をご覧になっていました。

 
 
 
鈴木・宮浦カップリングについて解説する若狭さん(理・2年)
化学が苦手な方にでも、分かりやすい解説をしてくれました。



 
同じ学部の先輩が来てくださったり、応援団をされていたOBの方が解説後に今後の成長を願って激励してくださったりと、様々なことがあり、とても良い経験ができたと思います。
 
 
みなさん、2学期最初の解説が無事に終わり、本当にお疲れさまでした。先輩方の意志を継いで、北大と博物館をより良いものにするため、これからも頑張っていきましょう!!
 
(編集:中井)
 
 

2012年9月22日

恐竜展に行ってきました。

はじめまして!2年の太田です。
「Mouseion夏休み自由研究」ということで、私はこの夏訪ねた3つの恐竜展についてレポートしたいと思います。どの恐竜展も見所があって、正直まとめきることができませんでした!すみません!ちょっと長いかもしれませんが、見ていただけると嬉しいです。


●黄河大恐竜展(北翔クロテック月寒ドーム)

来たぞ、大恐竜展!


まずは札幌で開催された「黄河大恐竜展」です!近年中国では開発が進んでいて、これに伴って恐竜の化石が続々と発見されています。この黄河大恐竜展でも、白亜紀前期の中国・甘粛(かんしゅく)省に生息していた恐竜を中心とした展示がされていました。
 
「大夏の巨人」、ダシアティタン
この恐竜は「ダシアティタン」という竜脚類の恐竜です。全長27mと、とても大きな恐竜です!この恐竜展ではダシアティタンの近くに階段が設置されていて、この階段を昇るとダシアティタンの顔をこんなに間近でみることができました!見上げるような大きさの恐竜と同じ目線で対面できるという、とても素敵な工夫がされていました。また照明の使い方にもとてもこだわっているように感じました。
時間経過で色合いが変化する照明
星空のような背景

光と陰の対比が印象的でした
 
前述したように中国産の恐竜の化石がメインだったのですが、札幌で開催ということもあってか、アンモナイトをはじめとする北海道産の古生物の標本も多数展示されていました。
 
 
2000年に中川町で発見されたテリジノサウルス類の右前脚の標本
 
ヌマタネズミイルカとタカハシホタテ
 
 
●恐竜展2012(三沢航空科学館)
 
 
 次は青森県三沢市にある三沢航空科学館で開催された「恐竜展2012」です。この恐竜展のテーマはズバリ「肉食恐竜!!」ということで、肉食恐竜に特化した展示がされていました。展示スペースの前半ではこのように標本とマンガ形式の解説が掲示されており、とても斬新に感じました。
 
「葬儀の主」というおどろおどろしい意味の名前をもつ「シティパティ」
卵を抱いた状態で化石化しています。
 
後半は大型肉食恐竜の全身復元骨格が展示されていました。2体だけと数は多くありませんでしたが、その分それぞれの標本がすごく存在感を放っているように思えました。
 
「肉食の雄牛」、カルノタウルス
小顔でスリムなモデル体型?
 
「暴君竜」、ティランノサウルス
迫力満点ダイナミックなポーズを見よ!!
恐竜展2012の目玉は、なんといってもこのティランノサウルス!
映画「ジュラシック・パーク」よろしく来場者に襲いかかってくるかのような躍動感あふれるポーズです。こんなに格好いいティランノは今までみたことがありませんでした!
ちなみに恐竜展2012は航空科学館の「格納庫特設会場」で行われたのですが、格納庫で恐竜を見る、窓から差し込む自然光で恐竜を見るという貴重な体験ができました。
 
 
●恐竜王国2012(幕張メッセ)
 
海浜幕張駅に掲示されていたポスター
公式サポーターの北斗晶・佐々木健介ファミリーが写っています
締めくくりは千葉県幕張メッセで開催された「恐竜王国2012」!見どころ満載の恐竜王国2012、さっそく行ってみましょう。
 
世界初公開!ユティランヌス・フアリの実物化石
 
ユティランヌス・フアリの全身復元骨格
恐竜王国2012の目玉、ユティランヌス・フアリ!最近では鳥と恐竜の関連性や、一部の恐竜にも羽毛が生えていたことが広く知られていますが、これまで見つかった「羽毛恐竜」は、ほとんどが小型の肉食恐竜でした。しかし「美しき羽毛の王」の名を冠するこのユティランヌス・フアリは、全長9mに達する大型肉食恐竜にもかかわらず、その体が羽毛に覆われていたのです!これまでの羽毛恐竜に関する常識を覆す大発見、それがユティランヌス・フアリなのです。
 
もちろん、ユティランヌス以外にも見どころはたくさんありました!
 
全長19m、後脚で立つと高さ11m!
超ド級ハドロサウルス類、フアシアオサウルス
 
ティランノサウルス類が一堂に会する、
「ティランノサウルス王立研究所」
 
対決!ズケンティランヌスvsズケンゴサウルス
恐竜王国2012は、恐竜どうしの闘いを再現した展示や、ティランノサウルスの目線の高さで会場内を一望できる「ティランノサウルス・スロープ」、バーチャル化石発掘をはじめとする様々な体験展示など、内容が盛りだくさんの素晴らしい恐竜展でした。
 
 
 
私のレポートは以上です。黄河大恐竜展、恐竜展2012、恐竜王国2012、どの恐竜展でも恐竜の魅力を引き出し、来場者を恐竜の世界に引き込むためにたくさんの工夫がされていて、とても楽しい時間を過ごすことができました。
夏は恐竜の季節、恐竜展の季節です!今年の夏はもう終わってしまいますが、みなさんもぜひ恐竜展に足を運んでみてください。そして、恐竜に存分に魅せられてください!
 
(担当:太田)
 
 

2012年8月31日

【Mouseion夏休み自由研究企画】博物館レポ

こんにちは!
二年の川原です。

夏休みに行った博物館を報告するという企画ありましたよね!?
せっかくなのでブログで報告したいと思います。

8月27日、実家に帰省したついでに東京にある国立近代美術館に行ってきました。


国立近代美術館は工芸館と美術館がありますが、
といっても今回は、工芸品・美術品を観に来たわけではありません。
いや本当は観たかったのですが、美術館に着いた頃には、もう閉館していました……

今回近代美術館まで足を運んだのは、

福永信・古川日出男・谷川俊太郎による朗読会

を聴くためでした。

谷川俊太郎さんの詩は小学校の国語の教科書で、
古川日出男さんの小説は中学生から読んでいたので(『アラビアの夜の種族』とか最高です)、
ぜひ参加したいと思っていました。
いわゆる朗読会というものに参加すること自体が初めての経験でした。

開演の一時間前、美術館のラウンジに着くと、こんな感じでした。


もうすでにラウンジにはたくさんの人がいて、前ではDJが音楽をかけていました。
はじめはラウンジが会場なのかなと思ったのですが違ったらしく、時間になると前の扉が開いて…

扉の向こうは、白を基調にしたホールが会場になってました。(ここから撮影禁止!)

さて朗読会と聞くと、どちらかというとお年寄りの人が多いようなイメージが個人的にありましたが、
実際はまったくそんなことはなく、むしろ二十代三十代の人がほとんどでした。これは意外でした。

朗読会はとても面白かったです。

それぞれ自由に自分の作品を朗読されていて、まったく堅苦しい感じがないのです。
特に谷川俊太郎さんは、当時自分がどういう気持ちで詩を作ったのかをお話ししながら、
ときにユーモア満点の詩も織り交ぜて朗読し、会場は笑いが絶えませんでした。
やっぱりどうしても国語の授業から入ってしまうと、「勉強」という考えが頭をよぎってしまいますが、
もっと自由に詩のリズムだったり言葉のもたらすイメージを、純粋に楽しめばいいということがわかった気がします。

当日は入場フリーだったこともあって、本当にたくさんの人が会場にいました。
次に来るときは、ちゃんと工芸館・美術館を観たあと、またこのようなイベントに参加できたらと思います。

2012年8月21日

2012.07.28道新ぶんぶんクラブ共催の講座内展示解説

 7月28日、道新ぶんぶんクラブ共催の博物館講座内にて、展示解説を行いました!


ボランティアの方、解説メンバー、スタッフメンバーの挨拶

 今回は、講師である湯浅万紀子先生の講座の後半に、学生活動の一環の紹介として、Mouseionのメンバー4人が常設展示を解説しました。

 担当したのは、昨年度の「えっ!?新入生が展示解説!?」企画に参加した学生です。当時は総合教育部の1年生でしたが、それぞれ学部に分属し、2年生になりました☆
テーマ「札幌農学校の外国人教師たち

テーマ「鈴木・宮浦クロスカップリング」

テーマ「魚類の進化と不思議な形態」

テーマ「総合博物館の古生物」を解説
後ろには1年生のスタッフ!
講座を受講された方には、班に分かれて1人2種類の解説を聴いていただききました。各回約15名と、普段より多くの方への解説でしたが、解説メンバーは、これまでの企画や学校祭での経験を生かして発表することができたのではないでしょうか(^^)/
 加えて、スタッフメンバーにとっても勉強になることがいくつもありました。今回は、多くの方への解説・初めての暑い時期の開催ということで、館内の誘導や椅子の準備など、課題が多く見つかりました。
 そして、今年Mouseionに入った1年生も初めてのスタッフ!!最初から撮影や誘導など色々な事をやっていただきました。きっと大変だったでしょう・・・(*_*)展示解説がどのようなものか、少しでも雰囲気を掴んでもらえたら!と思います。
 

       講座終了後、メンバーと湯浅先生
 今後も、私達は展示解説を行っていきます^^ 後期にも、10/6「ホームカミングデー」というイベントに合わせて、展示解説を行う機会をいただきました。後日詳細を告知もするつもりですので、興味のある方はぜひご参加ください(^^)/
 いつもご報告が遅くなり申し訳ありませんが、これからも本ブログで引き続き活動を紹介していきます。 よろしくおねがいいたします!
(担当:久保田)

 

2012年8月9日

2012.06.30 博物館遠足 in 近代美術館!

ブログのアップがまたまた遅れてしまいましたが…
6月30日に、道立近代美術館へ博物館遠足へ行ってきました!
今回は、
 「大原美術館展」「北海道立近代美術館の名品100 part2」
この二つの展示を見てきました!
 展示スペースの撮影はできないので、中の様子をご紹介することはできませんが・・・
大原美術館展では、モネなどの印象派の絵画から、大原美術館のコレクションの礎を築いた洋画家児島虎次郎の作品、草間彌生、蜷川実花といった現代アートまで多くの作品を鑑賞することができました。
 個人的なお気に入りは、モネの「積みわら」でした!作品を見て、光を描く、ということを本当に感じました。
 大原美術館展のあとは外でご飯を食べて、
おひるはそとでまったり

学芸員の方による美術講座を受けることができました。特徴的な作品をピックアップして解説していただき、実際に見た作品について知ることができました。
 その後、「北海道立近代美術館の名品100 part2」でも、常設展でみたことのあるものや、ガラスコレクション、画家のスケッチなど、美術館の所有する様々な作家の作品を鑑賞しました。最後には、自分のお気に入りの作品を選ぶ「あなたが選ぶこの1点、もうひとつの・・・コレクションへの招待―名品ベスト10」という美術館のアンケートに記入し、それぞれのお気に入りの作品を決めました。


2階休憩スペースにあった、安田侃の作品を鑑賞している様子
  
 今回のどちらの展示でも、作品を自分なりに評価したり、ゆっくり座って絵画を眺めたり、何度も展示室を行き来したりと、各々の好きな方法で鑑賞しました。また、複数のメンバーで行くと、それぞれ絵を見て受ける印象が異なり面白かったです。

 展示観賞後は、円山のお店にて学校祭の展示解説の打ち上げも行いました!
高村光太郎の「腕」ポーズ!

 それぞれ予定がありなかなか遠足が実施できませんが、参加できるメンバーで、また遠足を続けていきたいです^^!

(担当:久保田)

2012年6月28日

学校祭 博物館展示解説スタッフ 後半


こんばんは! 後半の活動を報告したいと思います。

 後半は解説メンバーも前半の経験を通して、緊張よりも楽しく、スタッフ対応をすることができていたような気がします!実際お客さんと解説を通して触れ合うのはとても楽しかったです!






  また、後半は前半よりもとてもお客さんが多く、積極的に話しかけるチャンスが多かったような気がします。 色々なお客さんに来て頂けたおかげで、自分が解説するテーマ以外のことについても解説するメンバー の様子が見られました。^^
 魚類の解説のはずが近くにあったシロクマについても解説
植物の進化の解説のはずが昆虫や分類についての解説などなど・・・
多方面に渡る知識がスタッフには必要とされていることを実感しました。
逆にそれも自分の専門以外のことにも目を向けるいい機会になりました。













 以前の解説時間をきっちり決めた展示解説と違い、フリーな解説は要所を短く伝えることが必要とされるため 大変なところもありますが、お客さんとより近い距離で話すことができてとても楽しくて良い経験でした。

2012年6月10日

学校祭 博物館展示解説スタッフ 前半

こんにちは!6月8,9日、博物館で、展示解説スタッフとして活動しました。
今回は、先生にお願いし、学校祭に合わせて展示解説を行いました。
昨年の展示解説企画で、展示解説を体験した1年生が、2年生になり、今回再び活躍できました☆
 こちらは、8日の様子です。



スタッフ形式では、一方的な解説ではなく来館者の方と話しながら解説できることが魅力の一つだと思います^^
質問されることで、新しく調べたり、伝えかたを変えたりして、自分の解説の内容をどんどん深めていくこともできます!
北大のOBの方々や、様々な地域から来た方、ある分野が大好きな子など、お話していてこちらが勉強になることが多々ありました。

それでは9日の様子は次の記事でお伝えします(^^)/

(担当:久保田)

2012年6月7日

総合博物館めぐり2回目

こんにちは。二年の川原です。今回はじめてブログを書きますが、どうか最後まで読んでください!

6/2(土)に、二回目となる総合博物館めぐりを行い、
前回参加できなかった一年生3人が参加しました。
なお以下に掲載する写真は、いずれも大学院生の木下さんが撮ってくれました。
お忙しい中付き合っていただき、そしてなにより、たくさんの貴重なアドバイスを、ありがとうございます!

今回の博物館めぐりの趣旨は、ズバリ、

「北大総合博物館を知ること」

です。

ミーティングなどで博物館には来たことがあっても、ゆっくり時間を取ってまわる機会はなかなかないものです。
改めて総合博物館を概観してみることで、その中から自分の興味を見つける。
それが今後のクラブの活動の指針にも、なってくれればいいなと思っていました。

普段はなかなか気づかない展示も、じっくり見てみると面白い!という発見がたくさんあり、二時間半充実した時間を過ごすことができました(それでも短かったです……)


市川厚一博士の業績である、ウサギの耳に人工的に作ったタール癌の標本
実際に目の前で見ると、不気味で迫力があり、思わず魅入ってしまいます。
一階の「北大の研究者」のフロアにあります。



普段は通り過ぎてしまうような二階のフロアの棚にも、動物標本はたくさんあります。
棚自体がとても古いもので、フロアは昔の研究室を再現したような厳かな雰囲気に包まれ、なかなか他では味わえないような気分に浸ることができます。
こんなところも、北大総合博物館の大きな魅力の一つではないでしょうか。



棚に囲まれた空間の中央には、古い木の机。
なんとそこには、なんと、、、

年季を感じさせるタイプライターと計算機が置かれているではありませんか!

それにしても、こんなに無造作な置かれようでいいんでしょうか?少し心配になってしまいます。
俄然興味を持ったみんなは、ガチャガチャいじりながら、昔の人の足跡を辿ろうとしました。


タイプライターも計算機もいじっていると、だんだんとその原理が見えてきます。
実際に触れてみて初めてわかることって、きっとたくさんあるんだなと、しみじみと感じました。
無造作に置かれている理由、納得です!


さて、こういう風に一つ一つを味わいながら見ていると、やはりいくら時間があっても足りないというところが正直なところです。
今回も一周したものの、まだまだ見逃している面白さもきっとあると思います。
北大総合博物館は、なかなか奥が深いです。

とはいえ、博物館めぐりが終わったあと、中央食堂で遅めの昼食をとりながら一年生のみんなに感想を訊いてみると、それぞれ、興味のあったところや展示に関するアイデアを話してくれました。
今年度の一年生は文系理系もどちらもいて、それぞれの関心も様々です。
クラブとして活動していく上で、多くの価値観があることは、お互いが刺激し合えて、とても良いことだと思います。
今後の活動が、ますます楽しみになった一日でした。


(担当:川原)